The Fall of the Queen’s Rise
いやいやいや・・
「ベルリンの壁崩壊」のもじりでしょうか?
1989年だから、知らない読者様もいらっしゃる?
あ、歴史で勉強してますよね。
昨日の記事、Queen’s Riseについて、
調べていたら面白いWEB記事があったので、
ちょっとdaneko的に考察してみました〜。
って、
そんな大げさなものじゃないけど(^_^;)
もくじ
新しい聖地となるはずだった
ニュージーランドのWEBメディア、
スピンオフの記事によれば、
このおしゃれフードコート、Queen’s Riseは、
・豪メルボルンのレーンウェイ
・ニューヨークのチェルシー・マーケット
にも匹敵する、
オークランドの食シーンの聖地となるはずだった。
ま、「聖地」っていう表現はちょっと大げさだけど、
最近のNZでは、
Precinct (聖地)っていうネーミング流行ってますね(^_^;)
記事の出だしは、こんな感じ。
![queen's rise 202002 article](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/02/queens-rise-202002-article-640x452.png)
スクショだから、リンク飛びませんm(_ _)m
つまり、新しい食の聖地となるはずだった、
Queen’s Rise は当初の予想とは全く違う、
凋落の道をたどっていると。
派手なオープニング・イベントをやったが
オープンは、2018年6月。
鳴り物入りで、オープニング・パーティをした。
招待客は、各種メディアの人々。
タダで飲み放題・食べ放題。
そして、喜んだメディアの人々は、
自分たちの媒体にちょうちん記事を書きまくった。
NZヘラルドなどは、
オークランドのトレンディなニュー・ダイニング・ハブ
だとか、
今一番熱い食通たちのデスティネーション
などとほめちぎって書いたと記事にはある。
それが、いまや閑古鳥が鳴きまくるありさま。
いったいどこが間違っていたのだろうか??
ターゲット設定の失敗
ここから先は、danekoの勝手な考察。
だいたいね、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
オープニングに、メディアなんぞ呼んでも無駄!
なぜって、シティのフードコートなんですよ。
ターゲットは、シティのオフィスで働く人たち。
それも、ちょっとだけアッパーな層を狙っていたはず。
インテリアへの投資がそれを物語っている。
そうであれば、
引退した年寄りしか読まないようなオールドメディアを呼んでどうする?
紙媒体の新聞とか、若い人は読まないんじゃ?
呼ぶならWEBメディアか、インフルエンサーでしょ?
インスタのフーディたちも招待されたのだろうか。
しかし、Queen’s Riseの、SNSでのヒットはすごく少ない。
オークランドのグルメたちの間でも、
もはや、話題にはなっていない存在なのだ。
danekoであればどうするか
もしも、
不肖danekoがオープニング・イベントをやるとすれば、
メディアの人々にタダ飲み&タダ食い
などさせない(ー_ー)!!
告知には、各種SNSを使い、
一般の人を集めるのだ。
中にはインフルエンサーももちろん含む。
そして、その人達に、実際におカネを払ってたべてもらう。
そうしなければ、コスパなどわからない。
だって、ウィークデイのランチでしょ?
コスパが最重要じゃありませんか(?_?)
娘danekoが働いていたロー・オフィスでも、
弁護士さん達だってランチにそんなおカネを出さないよ。
ボスのおごりなら別だけど、たまにしかないし。
ましてや、一般職の女の子たちなど、
5ドルの寿司やマフィンなどをお持ち帰り。
テイクアウェイしてオフィスで食べるのがふつう。
ドリンクならオフィスで飲めるからね。
特にビンボーというわけじゃなくってもですよ。
(娘danekoはビンボーだが。。)
で、話は戻ってオープニング・パーティだ。
danekoなら、パーティなどしないで、イベントにする。
SNSでつのった参加者たちに、
ドリンク券を配るのだ。
1ドリンクじゃしみったれてるから、
2ドリンク券がいいかな。
そして、ドリンク券が使えるのは、
ビール、ワイン、ソフトドリンク、コーヒー。
などなどに限定する。
カクテルの大量注文とか来たら、
お店側がパンクするからね。
あとは、それぞれに、
好きなものを頼んで食べてもらい、
感想やコメントをもらうのだ。
SNSであれば、
# ハッシュタグを決めて発信してもらうとか。
とにかく、主要メディアじゃないんですよ。
意見を聞くべき人間は。
いかにおしゃれだとは言っても、
しょせんはフードコート。
ターゲットはシティを歩く普通の人々なのだ。
そこを、運営会社は最初っから間違った。
ボタンの掛け違いである。
メディアの人々に、タダで食べさせたって、
あの人達はごっつあん体質。
タダで飲み食いするのに慣れきっている人種なのだ。
フード有料のパーティなんかに来ないだろうね。
値段設定の間違いもわからない?
だいたい、どの店も値段が高い。
![panda 202002 sign](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/02/panda-202002-sign.jpeg)
昨日の記事のPANDAでも、
麺や飯メニューが15ドル〜18ドル。
そこからさらに、トッピングで、
おカネを取ろうっていう魂胆が見え見え。
隣の地中海系の店は、基本のサラダが18ドル。
肉や魚のトッピングは各種6ドル。
そんなランチ、しょっちゅう通えるわけがない(-_-)
daneko方式で、一般人の感想を集めておけば、
いかにこんな値段設定がアホらしいかわかったはず。
オークランド・シティのランチ相場はずばり!
ドリンク込で15ドル!
あるいは、ドリンクを頼まなくていい店で15ドル未満。
この予算で、Queen’s Riseで食べれるものというと、
やっぱPANDAの餃子とか安い麺になっってしまうよね(^_^;)
このへんのお財布感覚、
運営サイドは読めなかったんだろうな。
ニュージーランド人はケチだ(もちろん移民も)
ウィークデイのランチにお金は出さない。
ま、当然の庶民感覚でしょう。
観光客にも来てもらうようにするなら、
路面店じゃない、2階のフードコートは厳しいね。
しかも、この記事の続きにあるが、
このビルは食べ物の看板を表に出せないらしい。
![queen's rise 202002 sign](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/02/queens-rise-202002-sign.png)
ホラね。この左の写真。
フードは、クイーンストリート側には出てない。
Queen’s Riseがなんなのか、ほんと分かりにくい。
スワンソンストリート側は、看板が目立たない。
この看板規制。
運営側もちょっと想定外だったようだ。
いやいやいや、
事前にふつう調べるでしょ?
とにかく、ここの値段設定は高過ぎる。
いかに、シティのど真ん中であれ、フードコートなのだ。
20ドル以上出すなら、もっとちゃんとした店もある。
好きな席には座れない
とってもお洒落な内装なのだ。
しかも、ゆったりとした席間隔のスペースも多い。
ただし、問題は、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
フリーに座れる席が少なすぎる(~_~メ)
そして、フリーで座れる席とは、
おしなべて、オシャレではないのだ。
![panda 202002 counter](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/02/panda-202002-counter.jpeg)
この席も、この店のものしか食べれない雰囲気。
なんだかねえ。。
もはやフードコートのポイント外してるよね、こういうの。
気軽さ
というフードコートの一番の良さが、
Queen’s Riseには無いのである。
これも、
danekoは重大なマイナスポイントだと思うけど。
ま、食べに来る人のことなんか、
知ったこっちゃない、というのがよく現れている。
きっと運営会社の意思決定者たちは、
フードコートで食べることなど無いのであろう。
学生の頃、
フードコートで仲間と食べたマックを思い出してほしいものだ。
11区画のうち、7店舗しか埋まってない
と、いうわけで、
ここQueen’s Riseは、2020年2月現在、
7店舗しか入っていない。
11区画のうちの、4店舗は空いたまま。
その中には、
運営側や物件オーナーとの意見の合意がないままに、
オープン目前にして去ったレストランもあると。
そして、家賃もしくは管理費の滞納で、
運営会社からロックアウトされ、
一時休業をよぎなくされたという店も。
上記、記事中には具体名は出してなかったが、
その後、Twitterを見て、パンダのことだとわかった。
へええ〜、パンダ、大変だったんだね(@_@)
しかも、ロックアウト解除後、
ロックアウト中の家賃も支払わされたのだそうで、
この商業施設、
あこぎな運営姿勢に飲食テナントたちもプンプンだという。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
いやはや、いつまで保つのでしょうか、ここ。
と思ったら、がぜん興味が湧いてきた。
食べたいものはほとんど無いけど、
ときどき覗いてみようかな。
怪しい兆候を見かけたら、ブログでお知らせします♬
※注:Queen’s Riseは2021年現在、PANDA一軒のみが営業しています。
アクセス
Queen’s Rise
クイーンズ・ライズ
125 Queen Street, Auckland CBD, Auckland
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