その日、danekoはシティで用事を済ませ、
またもやお腹が空いていた。
悪いことに雨が降り出し、
傘を指していてもずぶ濡れ状態。
この日は冷たい雨のオークランド。
ふつふつと湯気の立つ温かい食事を求め、
ハイストリートを登っていたのだった。
メトロ・チープ・イーツ トップ10
少し前、オークランドの情報誌、
Metroを買って読んでいた。
Cheap Eats TOP50 の発表号だったから。
チープ・イーツ。
この物価高のオークランドで、
何を持ってチープというのだろう?
メトロ誌が言うには、
20ドル以下の食事
とのことである。
もちろん、ドリンクやサイドは抜きで。
やれやれ・・・
20ドルって、安いのかなあ?
たっぷり1000円超えなんだけど。
いまだに1000円ランチが闊歩するニッポンの事情と比べると、
この国の外食の高値は際立っている。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ニュージーランドのお寒い外食事情なのだ。
BannSang
以前住んでいた場所のすぐ近所。
この辺りは、コリアン経営の店舗が多かった。
その中で、良心的な経営で知られ、
ローカル韓国人にも人気だったBannSang。
しかし、danekoはいつしか、
この店から遠ざかってしまっていた。
好きな料理がテンジャンチゲだけだったし。
スンドゥブチゲならFaroのほうが数段美味しかった。
Faroの過去記事
ひさびさに、韓国ランチ・ビビンバ&豆腐チゲ@Faro定食の値段はほんの数ドルの差だったけど、
BannSangは安い韓国料理店のイメージだった。
![bannsang 201911 metro](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/11/bannsang-201911-metro-606x640.png)
メトロの記事。
なんか、褒めちぎっている。
そして、TOP50どころか、
トップ10にすら入っているのだ。
Zomatoも調べてみたところ、
5点満点中、4.3と高得点。
これは、danekoが遠ざかっている間に、
美味しい店となっているとか?
![bannsang 201911 exterior](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/11/bannsang-201911-exterior-e1574812931505-480x640.jpeg)
来たゾ。
心がざわついて、検証のために来店。
店はほぼ満席だったが、
テーブルを片付けてもらって入店。
スンドゥブ(豆腐)チゲ
お客の回転は悪くない。
長居する客も居ないではないが、おおむね速い。
席に座ってメニューを見ると、
4〜5年前に行っていた頃と変わらぬメニュー内容。
しかし、お値段は4〜5ドルは上がっていた。
たしかこちらのスンドゥブチゲは地雷では??
とのかすかな記憶がアタマの中でフラッシュしたけど・・
もう、寒さに耐えきれず、
豆腐チゲを頼んでしまった(^_^;)
おお〜!!!
ぐつぐつ、ブツブツと煮えたぎる豆腐チゲ。
これでカラダが温まるよ〜ん(^^)v
と、喜びいさんで食べ始めたのだが・・
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
げげっ!!!
豆腐しか入ってないゾ(@_@)
豆腐しか入ってないゾ(@_@)
タマネギを抜いてもらったdanekoの豆腐チゲには、
豆腐しか入っていなかった。
Faroのは確か、山菜とかキムチやもやしも入ってた・・
![bannsang 201911 sundubu jjigae](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/11/bannsang-201911-sundubu-jjigae-640x480.jpeg)
16ドル定食。 14ドルで単品。
ま、これが正統派の豆腐チゲ??
と、気を取り直して食べ始めたが。。
スプーンが、何か固い白いものに突き当たる。
その白いものは、石鍋のフチに貼り付いて、
なかなか離れないではないか。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ああっ!! これは卵だ(@_@)
そう、卵が鍋のフチにくっついてるのだ。
案の定・・グツグツした鍋の中で、
すでにもう、固まった状態であった。
あ〜あ、これがFaroならば、
生〜半熟の状態で供されるのに。
そして、お鍋のグツグツ加減に合わせ、
好きな状態になったところですくい上げれば良い。
そんな楽しみが、ここバンサンでは、
根こそぎ失われてしまっていたのだ(T_T)
カラダは多少温まったものの、
danekoの不満はふつふつと煮えたぎっている。
客層が変わりまくり!
そして、周囲のテーブルからは、
中国語しか聞こえない。
あの頃、
たくさんいた韓国人の常連客はどこへ行ったのだろう?
家に帰って娘danekoに聞いてみると、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/daneko_2.jpeg)
あ〜、バンサンね、
もう高くなったから韓国人は離れたよ。
もう高くなったから韓国人は離れたよ。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/daneko_2.jpeg)
いまはちゃいにーずばっかり。
との寂しい返事であった。
いやいや、別にそれでもよいのだ。
料理が旨ければ・・・
だが・・・
バンチャン(おかず)もヒドい!
これを見たとき、
danekoはその目を疑った。
![bannsang 201911 ban chan](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/11/bannsang-201911-ban-chan-640x480.jpeg)
定食に付いてくるバンチャン(おかず)
ハア〜????
なんじゃこりゃ?
こんな出来合いの着色料だらけの、
お惣菜しか付いてこないのか?
danekoは、思わず周りを見回した。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
自分にだけこんな手抜きおかずが来てるんじゃ?
と、疑ったのである(セコい。。)
が、しかし、そんなのは要らぬ猜疑心であった。
右のテーブルも、左のテーブルも、
同じ色彩の小皿が並ぶ。
ここバンサン、
バンチャンが美味しいので有名だったのに、
まったくの劣化版に様変わり。
Zomatoの高評価は、
ちゃいにーずのお客さんが書き込んでいるのだろうか?
キッチンをのぞけば、
以前取り回していたオモニ(お母さん)の姿はなく、
店主(息子)は近代的になったレジを操りながら、
もうその料理にはこだわりも興味もないのだろうか。
ああ。。 終わった。。
さようなら。
これでひとつ、シティで行かなくて良い店が増えた。
検証が終わったのは良いことである。
とdanekoは無理やり自分を慰め、
16ドルを支払って外に出たのだった。。。
アクセス
BannSang Korean Restaurant
47 High Street, Auckland CBD, Auckland
☎ 09 302 1838
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チープも昔は15ドル以下だったのに。。