病院の朝は、ゆったりと始まる。。
まずは顔を拭くオシボリが配られ、
しばらくすると、看護師さんが様子を聞きに来る。
それから、温かい玄米茶がやって来ると、
入院患者たちは、食事の時間が近づいていることを知る。
朝食は軽め
考えてみれば当たり前なのだが、
病院の朝食は軽め。
というより、品数が少ない。
![hospital meals 0309B](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/03/hospital-meals-0309B.jpeg)
入院6日目の朝ご飯。
・白ご飯
・具だくさんみそ汁
・がんもどきと人参の煮物
・ふりかけ
・ヤクルトもどき
まあ、ですよ。 この朝ご飯が午前8時前。
で、昼ご飯は11時半くらいなので、
3時間くらいしか間がないので納得。
具だくさんみそ汁には、
いつもたっぷりのタマネギが入っている。
おっと、本日のテーマは、
ヤな看護師とのその後であった。
ヤな看護師の日は、気分が重い
人は誰でもそうだと思うのだけど、
好きでない人には会いたくない。
だが、この病院という環境下で、
看護師さんに会わないわけにはいかぬ。
むしろ、一日中、
看護師さんとのやりとりに明け暮れていると言っていい。
そんな中で、danekoが苦手なのはただひとり。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
danekoさん、ハイお食事ですよ!
ドカ!
とテーブルの上にトレーが置かれる。
そう、彼女は動作が荒いのである。
悪気がなくても、そういう人もいる。
どちらかと言わなくても、無神経。
彼女が勤務の日は、気の重いdanekoであった。
ヤな看護師の予言?
そんなヤな看護師だが、
danekoの血管が細いことは耳にしていたらしい。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
danekoさん、明日の朝、採血しますからね!
と突然、大声で伝えに来た、とある夕方。
ヤな看護師は、その日夜勤だったのである。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
明日の朝、6時から6時半くらいになりますよ。
と、たたみかけてくるではないか!
外界では採血などちっぽけなイベントだろうが、
入院中のdanekoにとっては大問題!!
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ヤバいぞ! そんな寝起きの採血なんて(@_@)
と、焦りまくるのには理由がある。
まず、朝は体温が低い。35度台ではないか?
よって、血管は出にくいはず。
おまけに、
エアコンの調整が悪ければ、カラダは冷える。
部屋のエアコンは古く、
暖房にしていても時折冷たい風が出てくる死に体エアコン。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
どうしよう、どうしよう(-_-;)
そうだ!
あの手があったのではないか!
腕をあっためるのだ。
使い捨てカイロで。。
幸い、
娘danekoが買ってきてくれたカイロがたっぷり。
これを腕に貼って今夜は寝よう。
いちいち嫌らしい奴っちゃ
恐怖の採血まで、あと12時間あまり。
danekoはもう、ドキドキである。
そして運の悪いことに、
この日の夜は気温が低く、寒い一夜となった。
消灯の午後9時になると、
ヤな看護師がまたやって来た。
他にも夜勤の看護師さんはいるのだが、
なぜかヤな看護師ばかりがやってくる。。
そして、danekoの腕を見せてくれという。
じ〜っと肘の内側のあたりを見たり、叩いたり。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
danekoさん、もし血管が出なかったら、
こちらに針を指しますからね。
こちらに針を指しますからね。
と、手の甲を触って一方的に言うではないか。
いやいやいや、こういうのを、
優越的立場の濫用というのではないか(?_?)
他の看護師さんなら、絶対もっと優しいゾ!
と内心腹を立てつつも、danekoは逆らわない。
こういうタイプの人間というのは、
逆らう相手にはよけいに攻撃的になりそうだから。
ま、要するに、意地悪されそうなので黙っているのだ。
夜中に何度も目が覚めて
それから、danekoの不安はマックスに。
朝一番に血を採られるだけでもツラいのに、
手の甲なんかに針を刺された日には、痛くて泣き叫ぶゾ。
![daneko illness 2020 blood collection](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/03/daneko-illness-2020-blood-collection.jpg)
しかも、採血って3本くらい採るのである。。
しんしんと冷えてくる夜中の病室。
この日も死に体エアコンの効きが悪い日だった。
早朝のイベントが気になって、何度も目が覚める。
ちょっとウトウトしたかと思うと、
布団から左腕が出ているのに気づき、
慌てて目を覚まし、手を布団の中へ。
そして、カイロを確認するが、ズレまくっている。
午前6時〜6時半。
そんな寝ぼけている時間帯の採血。
血管出なかったらどうしよう。
ヤな看護師が相手じゃ、温めることすら許してくれないだろう。
先々の心配で、熟睡できない。
ああ、danekoは何をやってるんだろう。
こんな思いをしなきゃいけないのも、
ヤな看護師のせいだ。
もう、完全に被害者意識のカタマリとなっていた。
アレ?採血を忘れてる?
浅い眠りの一夜が明け、問題の朝が来た。
ヤな看護師が、やって来たので、
danekoは身がまえた。
シャー!シャーっとカーテンを開ける。
そしてご丁寧に、タッセルまで止める。
カーテンを全部開けられると、
廊下から病室が見えそうで嫌なのだが、
こんな迷惑なところだけ、ご丁寧なのである(ー_ー)!!
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
danekoさん、おはようございます!
そう、声は無駄にデカい。ダミ声だけどね(-_-)
が、カーテンをすべて開けると、
ヤな看護師は採血のサの字も言わず、去っていった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
?? もしかして忘れているのか??
あれだけdanekoを脅しておいて、忘れているとは・・
一晩中、眠れないほど苦しんで、
カイロの位置と腕を温めることに終始したのに、
脅した本人はもう、忘れているって??
結局、採血に来たのはいつ?
danekoは呆れたが、あえて言及はしない。
早朝に採血なんて、自殺行為だもの。
寝た子は起こすべからず。
そうこうするうちに、朝のスケジュールは進んでいく。
担当医の回診。
おしぼりが来て、お茶が来て、
そして朝ご飯。
もう、採血のことは悪い夢だったのか?
とdanekoが思い始めた頃、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
danekoさ〜ん! さあ、血を取りますよ!
と、ヤな看護師はやって来た。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
さあて、午前8時半までにやらなきゃいけなかったからね。
と、ひとりごとのようにつぶやき、
danekoの腕を細いベルトみたいなのでしばった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ハア?? 午前8時半までだって??
なんじゃそれ?
なんじゃそれ?
午前6時〜6時半などと言って、
さんざっぱらdanekoをこわがらせておき、
あげくの果てに、午後8時半まででいいとかって!!
そう、外の世界にお住まいの皆さまにはこんなこと、
コップの中の嵐だと感じられるでしょうが、
danekoはいわば、ベッドに縛り付けられた身。
しかも、担当するのは、
ザ・職権濫用・ヤな看護師なのである。
小さな問題が、今はdanekoのすべてなのだ。
情けないお話だが・・
さいわい、採血はあっという間に終わった。
朝起きてからは、念のため腕をしっかり温めていたし、
朝食も食べ、体温も上がってきていたから、
danekoの血管も無事姿を現したのである。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ハア〜、よかった。よかった。
しかし、あの看護師、もうお近づきになりたくない。
どうすれば、適正なソーシャル・ディスタンスを保ちつつ、
平穏な入院生活を送れるだろう・・
採血後の絆創膏を見つめながら、
danekoはなけなしのアタマで考えていた。。
![hospital meals 0309L](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/03/hospital-meals-0309L.jpeg)
これは、お昼ごはん。
・大分名物団子汁
・わかめお握り
・肉団子とグリーンピースの煮物
・黄桃(カンヅメ)
なかなか美味しかったので、肉団子と漬物以外は完食。
![hospital meals 0309D](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/03/hospital-meals-0309D.jpeg)
同じ日の、夕ご飯。
・白ご飯
・お吸い物
・煮魚のおろしポン酢添え
・かぼちゃのあんかけ
・ほうれん草と人参の胡麻和え
これもなかなかイケていた。
魚はちょっとフィッシー(魚臭い)だったので残したが、
あとは完食。
入院食生活も、軌道に乗ってきたみたい(^^)v
あとは、ヤな看護師をどうするか、だ。。
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いやいや、採血は空腹時に行わないと。
アルフさん、ヤな看護師、朝早く採血するはずだったのを忘れていたのでしょう(^_-)
おかげで助かりました♬