さてさて、今回の旅は、
なかなかの夕食難民であった。
特に、チェックインした火曜日の晩。
近隣の店は休みまくっていた。。
モーテルの女主人に食べ処を聞く
モーテルのチェックイン時、
danekoは女主人と話をしていた。
彼女は、ワイナリーでランチをやっている場所を、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
あそことあそことあそこがね〜、いいわよね〜
と、とうとうと話してくれるのだが、
danekoは、そんなことより、
その日のディナーの情報が欲しかった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
今晩開いてる店はどことどこ?
と、たずねたとたん、女主人の顔は曇った。
ヤバいぞ。これはもしかして・・
との推測は当たり、火曜日はピザ屋が休みだと。
ほとんど唯一の夕食の選択肢であったピザ屋。
そこが閉まっているとなると、あとは・・
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
実はね、タイ料理がクローズしてしまって、
あの並びはいまインドカレーだけなのよ。
アナタ、インドカレーは嫌い?
あの並びはいまインドカレーだけなのよ。
アナタ、インドカレーは嫌い?
と聞かれるも、そのインド料理店、
いつもカウントダウンに行く時に通っているが、
なんだか怪しい店構えなんである。
それに、平日は客がほとんど入っていない。
BYO の看板にはちょっと心惹かれるものの、
出てくる料理がインディアンじゃね、
ワイパラのピノ・ノワールには合うまい(-_-;)
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
美味しいの? そのインド。
とdanekoは女主人に聞いてみた。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
そうねえ、あんまりクリーミーじゃないから、私は好きなんだけど。
アナタも嫌いでしょ? クリーミーなカレー。
アナタも嫌いでしょ? クリーミーなカレー。
ふむふむ。 確かにしつこいカレーは胃もたれする。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
それと、とってもniceな人たちなのよ(^^)
う、これは、地雷かもしれない。
味について聞いているのに、
店のフレンドリーさに話をそらされたゾ。
danekoには、嫌な予感しかしなかった。。
インド料理に行くとは言えず、黙っていると、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
あ、そうそう、もう一軒あるわよ・・
パブなんだけど。 でも料理はキウィ・フードよ。
パブなんだけど。 でも料理はキウィ・フードよ。
パブ、か。美味しい食べ物はあるのだろうか?
場所をくわしく聞いてみると、
その日の帰り道に通った場所であった。
メインの道路からかなり入ったところに、
レストランぽい建物があったので、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ほう、こんなところに食べ処が?
と、チラチラ見ながら帰ってきたのである。
よそ見運転していても、誰も通らない田舎道。
一軒家の、あれはパブだったのだ。
ひとすじの望みをかけて、
danekoはそのパブに行ってみることにしたのだった。
Railway Tavern
レイルウェイ・タバーン。
そのなのとおり、確かに線路のそばにある。
ただ、もう何年もここに通っているというのに、
danekoはその線路に、
電車?汽車?が走っているのを見たことはなかった(^_^;)
![railway tavern 202106 entrance](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-entrance.jpeg)
夜はちょっと怪しい外観。
中が見えないので、かなり恐ろしい。
でも、充分に空腹だったdaneko、
勇気を出してエイッとドアを開けてみた。
殺風景なカウンター・バーが現れた。
ゲーム機などが置いてある、田舎のバーだ。
中には幾人かのお客が居て、立呑みのまっ最中。
皆いっせいにdanekoをガン見してきた。
まずいゾ。なんか浮きまくってるみたい(-_-)
それでも座るところを探して見回すと、
オトコの客がたむろするカウンターの向かいに、
窓際のカウンター席があった。
そこに座るべきか算段していると、
お店の人がやってきた。
「アナタ、食事に来たの?」
と聞かれたので、そうだと答えると、
「ダイニングルームが奥にあるのよ〜」
と案内してくれた。ホッ。
そして、だだっ広いダイニングエリアに。
コチラもなかなかの殺風景なテーブル席。
コーナーのソファ席に案内され、
そこは店内を見渡せて、しかも落ち着ける空間だったので、
danekoはほっと胸をなでおろした。
地元のワインがほとんど無い!
ドリンクリストにはワインが無かったので、
ワインのメニューが有るかと聞くと、
短いワインリストがやってきた。
ずいずいっと、目を通す。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ええ(?_?) ワイパラのワインが一つもないゾ!
danekoは自分の目を疑った。
見落としているのかと思い、何度も目を通す。
が、書いてある産地は、
マールボロのものが一番多いようだった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
あのー、ノースカンタベリーなのにマールボロのワイン?
と注文を取りに来たおねーさんに聞いてみる。
が、そこへん何の疑問も持っていないようで、
明るい「そうなのよ〜」の返事が返ってきた。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
うう〜む、これは、ワインなど飲む客がいないのか
と、キョロキョロすると、女性客はワインを飲んでいる。
テーブルでボトルを開けている組もあった。
とはいえ、この日のお客は、
家族連れが2組。
親戚っぽい夫婦の4人組。
工事のオジサンみたいな男の一人客。
これに加えてdaneko。以上!
まあ、連休明けの火曜日に田舎で外食する人なんて、
いませんよね(^_^;)
danekoは仕方なく、マールボロのグラスワインを。
![railway tavern 202106 wine](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-wine.jpeg)
地元産じゃないから、
ちょっぴりむなしい、ピノ・ノワールである。
でも、味見はしてから頼んだから飲めるワイン。
ね、殺風景なお店でしょ?
ホントはもっと暗ぼったい照明。
来る前に店のFacebookページを確認したのだが、
母の日のディナーは超満席だったらしい。
この雰囲気の中で母の日のお祝いねえ。。
まあ、選択肢がない街だから仕方ないか。
![railway tavern 202106 table](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-table.jpeg)
サイドのサラダを先に持ってきてもらう。
旅先の野菜不足対策。
![railway tavern 202106 salad](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-salad.jpeg)
これは思いの外美味しかった。
ちゃんとしたシェフが居るのかもしれない。
野菜はシャキシャキ、ドレッシングも悪くない。
リブアイ・ステーキ目玉焼き添え
店の人がステーキがオススメだというので、
肉でも食べて元気をつけようと思った。
ステーキ・メニューは2種類。
リブアイは卵がついているらしい。
Eggsとある。2個ついてるのかな?
もう一つのアイフィレは、300グラムと肉の量が多すぎた。
必然的に、リブアイになる。
卵は一個でよかったので、聞いてみると、
卵は一個しか付いてないという。よかった。
しかしじゃあ、なぜEggsなんだろう?
という疑問は残った・・
![railway tavern 202106 steak](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-steak.jpeg)
え? ええ〜?
どう見てもこれは、卵2個。
店のおねーちゃん、間違えたのだろうか。
マネージャらしき女性にたずねると、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
アラ〜、あの娘はトレイニーでなんにも知らないのよ。
ちゃんと伝えてなくてゴメンナサイね!
ちゃんと伝えてなくてゴメンナサイね!
と謝られた。
なるほど・・
まかないのステーキは、きっと卵1個だけなのだろう(^_^;)
![railway tavern 202106 steak2](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-steak2.jpeg)
赤ワインにはバッチリ。
と、喜んで食べ始めたのだが、
ありゃりゃ。
ミディアムとミディアム・レアの中間といったのに、
もうパサパサに近いほど、火が通っている。
ニュージーランドによくある、オーバー・ダン。
それだけではなく、肉質が良くなかった。
これはシェフの責任だけとは言えないが、
肉そのものも硬く、しかも乳牛の匂いがした。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
この乳のニオイ、経産牛かあ。。
もしも自分が牛だったら、
danekoも経産牛(しかも若くない)であることなど忘れ、ガッカリ。
肉は3口くらいで食べれないことが判明。
そうなると、この卵2個が活きてくる。
目玉焼きは、底面がカリカリに焼かれており、
黄身はいい具合に半熟で好みだった。
タンパク源は卵に切り替えだ。
チップスに物申す
そして、肉の下に大量に敷かれたチップス。
揚げたてなのは間違いなく、喜んだdaneko。
が・・・
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
アア〜! 惜しい!惜し過ぎる!
揚げ加減が今ひとつなのだ。
揚げ色はよかったのに、クリスピー感が足りない。
業務用の冷凍?なのかもしれないが、
それにしても、もうちょっと性根を入れて揚げてほしかった。
オークランドのカフェなどでも、
美味しいチップスが出てきますよね。
ああいう感じを食べ慣れていたここ何年。
田舎のパブの時計は止まっているのだと思った。
だいたい、一本一本が太すぎる!
トレンドとしては、もっと細くて表面積が大きく、
カリカリっと揚がっているのがスタンダードな時代。
シェフは若い人ではないのかな? お年寄り?
マクドナルドのフライドポテトの洗礼を受けてないのか。
その証拠に、他のテーブルを観察していると、
子どもたちが皆、ポテトを残しているのだ。
親たちが、ポテト食べないの?と促すのに、
子どもたちは無視して遊び回っている。
フライドポテトが何より好きな世代だろうに、
おかしいな、とは思っていたのだ。
お店の人は親切で、
残ったポテトを包んであげようかと話しかけるも、
皆、要らないという。
もったいないと思った親がドギーバッグを頼んでいる。
ポテトにも時代の波は押し寄せていたのですね(-_-;)
ごちそうさま〜。
また来ることはないだろうと思ったものの、
魔の月曜日、火曜日にブチ当たったら、
また来ないといけないかもしれない。
その日のためにも、
あまり文句を言わずに引き上げよう。
danekoが立ち上がると、
女性マネージャさんが、駆け寄ってきた。
料理はどうだったかと聞く。
danekoはスーパーお腹いっぱいだと答えた。
それなら、嘘ではなかった。
卵2個でかなりお腹に溜まったのだ。
半分以上残っている皿を見て彼女は、
持って帰らないかと聞いてきた。
お断りしたのだが、何かの間違いと思ったのだろう、
再度同じことを聞かれた。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
何度聞かれても、持って帰らないよ〜(^_^;)
と、心のなかでささやきながら、
お支払いをする。ワインも入れて、36ドル。
量の割に、良心的なお値段である。
これで、肉とポテトがもうちょっとよかったら・・
って、いやいやいや、卵以外全部じゃないか。
この辺りの住民には見えず、
ダイニングエリアでもジロジロ見られて浮きまくったdaneko、
ステーキ食べて撃沈。
そう、浮き沈みの多い人生なんである(ー_ー)!!
この時のことを友人の醸造家に話したら、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/ojisan-1.jpg)
あんなとこ!danekoさんが行く店じゃありませんよ!
パブでしょ?だいたい。。
パブでしょ?だいたい。。
そうか、danekoはパブに行ってはいけないのか。
イギリスの地方で食事というと、大抵パブになるけどね。
そしてワイン醸造家は、あのチップスを即座に冷凍認定した。
なるほど、ピザ屋にたむろしているワイン関係者が、
一人も居ないのはそういう棲み分けがあるのだろう。
![railway tavern 202106 warning](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2021/06/railway-tavern-202106-warning.jpeg)
帰りしな、入口ドアの貼り紙を見る。
なるほど、この店の客層は、泥付きブーツか。
たしかにdanekoが浮きまくったのも無理はない。
しかし、オークランドではなかなか出会えない、
クライストチャーチ郊外での、面白い体験であった。
アクセス
Railway Tavern
40 Douglas Road, Amberley
☎ 03 314 8202
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チョット、硬いお肉のどこが悪いノヨ!!!
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