ちょっと2週間のつもりが、
コロナ騒ぎで戻れなくなっていた、
danekoのニュージーランドへの道。
いよいよ完結編ですよ(^_-)
ひとつ前の、その6からの続きです。
オークランド空港から、
隔離ホテルへのバスに乗り込んだdaneko。
しかし、そのバスはミステリーツアーであった。。。
もくじ
ミステリー・ツアーはどこへ?
バスは、雨の中を走り出したものの、
いったいどこに連れて行かれるのだろう・・
外は暗くて、雨も降ってて現在位置も不明。
ただ。。
もしも、モーターウェイに入ったなら、
シティ方面へと向かうことがほぼ確定する。
danekoはそれを望んでいた。
なんか、やっぱね、街の近くがいいんですよ。
自分のアパートにも近いし。
オークランド空港の近くというのは、
治安が悪いことで有名である。
まあ、隔離ホテルはセキュリティ万全だろうけど、
(感染が怖くて泥棒も近づかない?)
それでも良いエリアに越したことはなかった。
誰も、乗客はシーンとしている。
どこに連れて行かれるのか、不安なのだろう。
自分が望んでもいないミステリーツアーは初めてだ。
やがてバスはウィンカーを出し、右折レーンに入った。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ああ・・こりゃ空港近くのホテルだよ。残念(-_-;)
danekoは観念した。ただ、
「あのホテル」でないことを願うばかり。
空港近くの「あのホテル」とは、
ジェット・パーク・ホテルのことだ。
2度ほど滞在したことがあったのだが、
いやもう、古いし暗いし寒いし。。
アソコだけは行きたくなかった(-_-)
その後ニュースで、ジェットパークホテルは、
PCR陽性者だけの隔離ホテルとなっていることを知った。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
陽性になってはいけない!
アソコに行かされるゾ!
アソコに行かされるゾ!
と、恐れおののいたのであった。。。
隔離ホテルに到着すると
ウィンカーを出したバスが、大きな道を右に曲がると、
すぐにホテルに着いた。
黄色いネオンサインが闇に浮かび上がる。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
怪しい・・(-_-;)
というのがdanekoの第一印象であった。
知らない名前のホテル。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/ojisan-1.jpg)
オイ!スカイシティじゃないのか、ここ?
と、荷物を手伝ってくれたオジサンが叫んだ。
danekoは吹き出す。
もちろんジョーク?なのであろうが、
彼もdaneko同様、ちょっと落胆したのだろう。
ええ、誰だって、これから2週間もの隔離生活、
名の通ったいいホテルで過ごしたいよね。
でも、私達はいま、よく知らないホテルに連れて行かれ、
否応なくここで2週間をすごすしかないのだ。
ドライバーさんが、「動かないで!」と叫んだ。
これから、保健省の人が乗り込んでくるのだという。
今後についての説明が終わるまで、
勝手にバスを降りてはいけないというのだ。
ハイハイ。
もうそんな扱いには慣れっこですよ(^_^;)
ほどなく、金髪の女性が乗り込んできた。
彼女は自分の名前を紹介していたけど、忘れた。
西洋人の名前は、聞いてもすぐ忘れる。。
早口でまくしたてるので、聞き取れないところもあり、
不安だったが、
・このホテルのプライベートルームで2週間過ごすこと
・Wi-Fiもテレビもありますよ。You’re lucky!
・3食付き、ランドリーも付いてる
・運動のできるエリアもある
・滞在中、PCR検査が2回
・陰性でないと家には帰れません
などなど、滞在中の注意事項が続いた。
お役人なのだろうが、ジョークたっぷり。
笑いを取ろうという気が満々である(^o^)
説明の最後に、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/girl.jpg)
So, enjoy your Holiday!
と笑顔で送り出されるところが、
なんかまったくニュージーランドらしい。
説明が聞き取れないところがあっても大丈夫(^^)v
このあと、紙媒体でちゃんといただけるのだった。
![letter from govt at managed isolation 2020](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/letter-from-govt-at-managed-isolation-2020.jpeg)
NZ政府からのレター。
これにも、
We will do all that we can to make your stay a pleasant one.
とある。
どうも、楽しく過ごしていいらしい♬
日本とは違いますねえ、このスタンス。
なんでも人生楽しくってことか(^^)
これだから、
ニュージーランドはキライになれないのだ。
どうやってホテルが決まったのか
その後、バスを降り、どうも裏口らしいドアから、
だだっ広いホールに通される。
マスクをしていない人には、マスクが配られる。
中国製だろうから、特にもらう必要はないな。
私達は「感染の疑いのある」客なので、
ゾーニングを厳しくしているのかな?と思った。
が、後日、ゾーニングは極めてテキトーなことを知る。
単に、ソーシャルディスタンスを取るための工夫だった。
驚いたことに、
事前に、誰がどのホテルに行くなどというのは決まっていなかった。
バスに乗ったが最後、運命が決まるのだ(@_@)
そのバスも、
出発直前に目的のホテル名を告げられるという、
テキトー? いやきわめて合理的なシステム。
このほうが、さっさとオペレーションできますよね。
事前の準備をしてても、どうせ感染の兆候があれば離脱だし、
現場で対応していくのが一番無駄がないのだった。
ただ、同行家族と離れてしまった客たちは、
連絡を取り合い、同じホテルになるよう申し立てができる。
なので、はぐれてしまっても大丈夫。
その代わり、ホテルにチェックインする時に、
パスポートや便名その他、入念にチェックする。
という方式であった。
チェックイン前に、関門は2箇所
danekoたちはレセプションに行く前に、
2箇所のチェックポイントを通らなければいけなかった。
しかし、スタッフさん達は笑顔である。
Warm Welcome.
ああ、ちょっと安心するなあ。
これまでずっと、緊張続きだったから。
海外からの帰国者達は、ここで歓迎されているのだろうか?
バイキンですよ(^_^;)
最初の関門では、パスポートチェックされ、
到着便情報や、滞在履歴、
そして、健康状態を聞かれる。
danekoは熱を測られた。
37度ちょうど。アレ? 高いなあ・・
ふだんは36度にも行かないことが多いのに。
ここの体温計、壊れているのか?
と、不審に思ったのだが、
38度以下は平熱だという。
ガイジンは平熱が高いらしい。
これも後で考えると、
この時danekoは少し風邪気味だったのだ。
上着を忘れて機内で過ごし、南半球は冬。
緊張のせいで、少々の寒気など風邪だとも思わなかった。
次に、病歴、それと食べ物のアレルギーを聞かれる。
コリアンダーと八角が食べれないと申告したのに、
食事にはコリアンダーがふつうに入ってましたけど(^_^;)
2箇所目の関門では、主に、
PCR検査の問診のようなことを聞かれた。
これまで検査をしたことがあるかとか、
家族や親族に陽性者がいなかったかとか、
いろいろ聞かれるが、自己申告に過ぎない。
嘘を言う客もいるのでは?と心配になった。
ま、danekoも風邪気味だとか、このとき申告してないけど、
発熱スクリーニングがOKならば、
そして咳などしていなければ、
ここでは特にかまわないようだった。
ようやく、お部屋が決まる
2箇所目の関門をクリアし、隣のエリアへ。
そこは、ホテルのロビーだった。
やっとロビーにたどり着いたゾ。
バスの一番前に座っててよかった。
結果的に、一番先に手続きしてもらっている。
インド系のおにーさんが応対する。
ここでも、簡単なヘルスチェックがある。
それぞれ部門別に記録を取っているのだろう。
政府と保健省と、そしてホテルか?
同じことを何回も聞かれた末、チェックイン。
お部屋のキーを渡された。
どうも、数字から、1階か2階の部屋のようだ。
danekoはマズいと思った。
低層階のお部屋は、暗いことが多い。
高層階にしてもらうのだ。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
あのー、せっかく2週間も滞在するのだから、
できれば高層階で、ビューなんかもちょっとあると嬉しいんだけど・・
できれば高層階で、ビューなんかもちょっとあると嬉しいんだけど・・
などと、ダメ元で図々しいリクエストを出してみる。
インドのおにーさんは、
ああ、高層階がいいんだね。それとビュー(笑)
ええっと・・ちょっと待ってね。
とニコニコして、パソコンをチェックし始めた。
ドキドキ。。
ホテルのお部屋決めは、いつもドキドキする瞬間。
しかも今回は、2週間も泊まるのだ。
ヘンなお部屋だったら悲惨である。
おにーさんは、
danekoの目の前に出していたキーの袋を引っ込めた。
ベッド2つになるけど、いい?
もちろん、かまわない。
ツインの部屋が、余っているのか?
そして彼は、後ろのカウンターから、
別のキーの袋を一つとってdanekoに渡してくれた。
いよいよ隔離部屋へ
2階のお部屋? 2で始まる番号である。
??だったが、まあいいや、と受け取った。
(翌日目が覚めて窓から見ると、ホテルは2階までしか無かった)
![isolation hotel nz 2020 room](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/isolation-hotel-nz-2020-room-.jpeg)
おお〜、広い!!
これなら快適に隔離生活を送れそう(T_T)
図々しいリクエストを出してみてよかった。
もちろん、
そんなリクエストが通るホテルばかりではないかもしれないので、
これから隔離ホテルに行く人の参考にはなりませんm(_ _)m
今現在、
このホテル隔離もNZ国内で議論の的だそうで、
有料にしろという声もあるとか。
だが、danekoの時はすべて無料であった。
![isolation hotel nz 2020 room2](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/isolation-hotel-nz-2020-room2.jpeg)
部屋に入ったところに、かなり大きな収納が。
タタミ一畳近くはある。
ここに、スーツケースを広げて置けるのは嬉しい。
収納はまあまあ大きいかな。
何よりも、ベッド以外のスペースが広めだったので、
快適に暮らせそう。
そう、暮らす。
danekoはここでこれから暮らすのだ。
![isolation hotel nz 2020 bathroom](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/isolation-hotel-nz-2020-bathroom.jpeg)
バスルーム。シャワーしか無い。。
ちょっと残念だけど、NZではそんなに珍しいことではない。
スパバスとかあると嬉しかったんだけど、
それは高望み過ぎるよね(^_^;)
どこまでも図々しいdanekoである・・
そのとき、ドンドン!
と部屋のドアをノックする音が。
なんかな〜、と思ってドアに近づくと、
ルームサービス!!
という声がした。
夕食にありつけた!
ありゃ?
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ルームサービスなんか取ってないけど。。
と不安になってドアを開けると誰もいない。
ドア前の白いトレーに、
茶色の紙袋が置いてあった。
部屋番号が書いてある。
これがきっと、danekoのご飯なのだろう。
思ったよりも早くやって来たので驚き。
![isolation hotel nz 2020 meal bag](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/isolation-hotel-nz-2020-meal-bag.jpeg)
NZにしては、立派な紙袋に感動。
こういうの、買おうとするとけっこう高いんですよ。
現地にお住まいの方なら、
この立派な紙袋のありがたみを分かってもらえそう。
中をのぞくと、パックの中は湯気で見えない。
まだ温かい食事がありがたかった。
そういえば、レセプションで、
ディナーのチョイスを聞かれたのだ。
揚げ豆腐の、ベジメニューにしておいた。
そうすると、たいてい食べやすい中華系のはず。
![isolation meal 2020 fried tofu](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/06/isolation-meal-2020-fried-tofu.jpeg)
やった〜(T_T) これなら食べれそう。
白いご飯もついていて、ラッキー♬
それにしても、お部屋に入ってから、
5分ほどで食事が来るとは素晴らしい!
長旅のあとの客の気持ちをよくわかってるなあ。
danekoは涙ながらに揚げ豆腐の炒め煮とご飯を食べた。
味付けは、ちょうどよかった。
濃すぎず薄すぎず、良い加減である。
嬉しかった。
この味付けなら、ここで暮らせるかもしれない。
神様仏様、ありがとうございますm(_ _)m
完)
これで、
「ニュージーランドへの道」は終わります。
これからは、
隔離食日記でしょうか?
まだ当分外食なんかできないゆえ。。(^_^;)
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