danekoの隔離日記は続き物です。
一つ前の記事はこちらをどうぞ。
そうそう、
シーツ交換のことを書こうと思っていたけれど、
Day5 には、一大イベントがあったのだ。
それについて、記しておきます。
この日は充実の朝ごはん
目が覚めて、ドアを開けると、
この日は朝ごはんが届いていた。
ちょっと早め(午前8時頃?)の日もあるのだ。
相変わらず、8時前には起きれない、
自称、時差ボケのdanekoであった(^_^;)
![isolation meal 2020 day5 B2](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-B2.jpeg)
多彩なラインナップ。
まあ、自分でチョイスしているのですが。
・ジュース
・ヌードル
・ヨーグルト
の主要3点セットの他に、
ペイストリーとフルーツも頼んだのだ。
そして、紅茶。
もちろん、ティーバッグ。
朝食メニューに部屋置きのT2はなく、
なぜかリプトンなのであった。
![isolation meal 2020 day5 B](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-B.jpeg)
5個もティーバッグをくれるとは、
一日分なのであろうか。。。
食事が容器内で崩れていると哀しい
danekoは、囚れの身。
部屋で何をしようと自由だが、外に出ることは出来ない。
ホテル内を歩き回ろうと思っても、
レストランやバーなどはクローズしている。
外のデッキでくつろごうかと思ったら、
そこはスモーカーの喫煙場所となっていた。
タバコ、どこで買えるんだろう?
それは確認してなかった。スミマセンm(_ _)m
![isolation meal 2020 day5 L](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-L.jpeg)
昼食が来た。
なんか、容器が汚くなっている(T_T)
この日のメニューは、ミー・ゴレン。
マレーシア風の焼きそばですね。
![isolation meal 2020 day5 L2](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-L2.jpeg)
こんなふうに片寄っているのは、
持ってくるおねーちゃんが、紙袋をいくつも下げていて、
必然的に斜めになるのがあるからだ。
danekoは哀しかった。
とらわれの身には、楽しみって、食事くらいなのである。
クルーズ船とかも、食事が一番の楽しみっていいますよね。
ましてや、行動が制限されているので、
誰も日々の3回の食事は多大な興味と関心を持っている。
Uber Eatsなどを頼んでもいいらしいが、
食事を残してUber Eatsってのもねえ・・・
だが、ミー・ゴレン自体は悪くなかった。
パプリカ、ニンジン、いんげんも入っている。
ちょっと甘めな味付けなだけ。
これも、
昨日の焼きそばと同じく胡椒を掛けて甘さをごまかし、
![isolation meal 2020 day5 L3](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-L3.jpeg)
コークゼロをワイングラスに入れて、
せめてもの雰囲気を出したのだった。
あ、ポテチはおやつですよ。
ペンギンさんの厚切りポテチです。
これは、すぐに食べずに、
オンライン飲み会用に取っておこうっと。
部屋の電話が鳴った
昼食を食べ、のんびりしていると、
電話が鳴った。
だいたい、午前中の電話は、レストランだ。
翌日の食事の希望を聞いてくれる。
でも午後は、定期便の電話というのは基本ないので、
danekoは「アレ?」と思った。
電話はMOH、つまり保健省の人からだったのである。
PCR検査をするので、いますぐ降りてこいという。
ああ、今日なのか。。
本来は、Day3に行うはずのPCR検査。
昨日も一昨日も何も無かったので、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
まさか、このままスルーで検査なしかな?
と、不思議に思っていたのだ。
ニュージーランドへの帰国者は、ホテルに2週間隔離され、
その間、3日目と12日目にPCR検査を受けなければならない。
実を言うと、チェックイン時にもらったお手紙には、
あなたには、検査を断る権利もあります
と書かれていたのだが、danekoが到着した当日に、
帰国者全員PCR検査が必須となったのだという。
困るよね、そんな古い情報の紙をもらっても・・
と思ったのだが、
状況は刻一刻と変化しているとの説明であった。
仕方ない。。
気がすすまないけど、ノロノロと部屋を出て歩く。
もちろん、マスクを忘れずに。
PCR検査がイヤな理由
回廊式の2階建てのホテルで、
レセプションまではけっこう距離がある。
アルコールやドリンクを売っているバーエリアを過ぎると、
レセプションがあり、検査に来たというと、
チェックイン時に検問?を受けたエリアに案内された。
レセプション隣の、ふだんは宴会場かなんかになってる様な、
だだっ広い部屋が2つ並んでいる。
レセプションに隣り合った空間が、待合スペース。
そこには、海軍のオニーサンがいた。
danekoの名前と部屋番号を聞き、
そこの椅子で待っているようにという。
danekoは死刑執行を待つ人のように、
ガタブルで一つの椅子に座っていた。
だってね・・
そういえばPCR検査内心結構ビビってたんだけど、全然痛くなかったな。
— 小俣 諒 / Ryo Omata 🇯🇵↪︎🇵🇭 (@r_omaoma10) July 8, 2020
むしろ検査後鼻の中スースーして鼻詰まりに良さそうと思った笑 pic.twitter.com/Mc2uF4Dzx6
PCR検査って、こんなのなんですよ。
痛くないなんて絶対に嘘。
daneko、実は鼻の粘膜が弱いのか、
鼻血が出やすいのである。
たまに鼻血が出ると、なかなか止まらない。
鼻の中に何も入らなくっても、
激辛〜い担々麺を食べただけでも、出るときは出る。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
なんとか、鼻じゃなくて喉にしてもらえないかな。。
喉なら、出血することはまずないはず・・
喉なら、出血することはまずないはず・・
NAVYのおにーさんに、danekoはたずねてみた。
おにーさんは、中の看護師に言ってほしいという。
danekoの前に待っているのは、
ホテルのスタッフさんたち。
そうか、ホテルで働く人達も、検査必須なのだ。
ホテル内はレベル4って言われたもんね(^_^;)
danekoの、検査への疑問
やがて、奥の部屋に呼ばれる。
danekoは、2つの懸念があったのだ。
1.PCR検査キットはどこ製か?
2.換気の悪い部屋での検査の危険性について
1.の検査キットの製造国。
C国とK国製は、精度が悪いと聞いていた。
欧米諸国から、返品が殺到したとか。
なので、信頼できるキットでやっているかを確認したかったのだ。
2.換気の悪い部屋での検査
コロナは飛沫感染と言われているので、
次々と同じ空間で検査をすることに危険があると。
厳密には、器具も防具も一人一人変えないといけないと、
日本の医療関係者から聞いていた。
こんな隔離ホテルで、それだけのことをしてくれるはずがない。
danekoはNZの検査体制について、疑惑の目で見ていたのだ。
で、結論から言ってしまうと、
検査キットは、ニュージーランド製であった。
看護師さんたちは意外にも親切で、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
アラ、どこ製とか、私達も知らなかったわ
と顔を見合わせ、
キットの入ってる箱をしげしげと見てくれた。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
え〜っと、アラ、Made in New Zealand よ♬
住所は〇〇〇〇 オークランドですって。
住所は〇〇〇〇 オークランドですって。
へええ、ニュージーランドで検査キット作ってるんだ。
〇〇〇〇、は聞き覚えのある地名だった。
なんか、一気に親近感が湧いてきたゾ。
そして、2.の密閉空間での次々の検査も、
検査の部屋に入ったとたん、ちょっと納得。
そこは、danekoたちがホテルに到着したときに、
案内された場所であった。
外に向けて、扉が大きく開いている。
小さなトラックが入ってこれるくらいの入り口が、
今は全開となっており、窓もすべて開放され、
風通しの良い空間なのだった。
寒いですけどね、もちろん。
看護師さんたちは、全部で4〜5人?
全員ブルーの防護服を着てフェイスシールドの重装備。
これなら寒くなさそうである。
部屋には、2メートル以上の間隔でテープが貼られ、
そこで待つようにと指示をされる。
窓が開け放たれているので、空気の循環はよい。
防護服はひとり毎に交換してはなかったけど。
まあ、合格点だと感じ、ホッとしたのだった。
これなら、検査に来ての感染の可能性は低そうだ。
ニュージーランド保健省もいろいろ考えているんだなあ。
運命の瞬間は?
さて、検査への疑問は解決したが、
次にdanekoの鼻血体質である。
danekoは、できれば鼻からでなく喉で検査をしてほしかった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
えーっと、鼻血が出やすくって、
いったん出ると止まりにくい体質だから、
できれば喉から検査してもらうほうがいいんだけど
いったん出ると止まりにくい体質だから、
できれば喉から検査してもらうほうがいいんだけど
と、ダメ元で頼んでみたのである。
だが・・
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
喉はだめなのよね。。精度が悪いから。
で、最近はいつ鼻血が出たの?
で、最近はいつ鼻血が出たの?
え? そう聞かれて考えてみると、
ここしばらくは鼻血の害にあっていなかったのだ。
そう申告すると、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/obasan-1.jpg)
じゃあ、ものすご〜く優しくするから、
とりあえず、やってみましょう。
検査で2度陰性を出さないと、ここを出られないのよ。
とりあえず、やってみましょう。
検査で2度陰性を出さないと、ここを出られないのよ。
ハイ、たしかにそれは知っております。
一生このホテルに居るわけにもいかないし(^_^;)
と、danekoは観念した。
質問に答えていた看護師さんは、
danekoを検査用の椅子に手招きした。
ごくふつうの椅子である。
ひとり終わったら、消毒したりしているのかな?
ものすご〜く優しく(ジェントリー)するからと、
言っていた看護師さんは、検査の担当を呼び、
コソコソとなにかを伝えている。
きっと、「ものすご〜く優しくやってあげて」
などと伝えているのだろう。
椅子に座るdanekoに近づいてきた検査担当は、
マスクを外すようにと言った。
そして、
あなた、日本人なのね。
私の息子は日本で暮らしていたのよ
と、話しかけてきた。
関東エリアの都市名が出てきて、danekoも受け答えする。
danekoの緊張をほぐそうと話しかけているのかな?
息子さん家族が招いてくれて、一緒に日本を旅したことが、
本当に楽しかったとのことだった。
さて、いよいよPCR検査。
細めの綿棒は、10センチくらいの長さがある。
この先端を、左の鼻の奥まで突っ込むのだ。
なるべくその軌道が真っ直ぐになるよう、上を向く。
違和感があった。
綿棒が鼻の奥まで届いたのだ。
ツンとするような、痛痒いような。
One、 Two、 Three、 Four・・
と数えながら、
検査の
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
あ”〜、もう、早く終わって!!
と心のなかで叫びながら、danekoは思わず頭を引いていた。
だが、頭の後ろはしっかりと支えられている。
まあ、ちゃんとスワブが取れず、偽陰性になっても困りますからね。
1分以内で終わるとのことだったが、
実際、綿棒が鼻に入っていたのは30秒もなかったような。
でも、検査の緊張の極致の中で、
時間の感覚が正確かどうかはわからない。
とりあえず、検査は終わった。
綿棒が鼻から取り出され、
danekoの名前が書かれた試験管のようなものに入れられた。
これが、検査に回されるのだな・・
左目から涙が出た。
そんなに痛いという感じではなかったのに。
看護師さんたちは、一様にホッとしていた。
danekoが鼻血をブーッ!と出したり、
検査を嫌がって暴れることを心配していたのかも?
みんな、笑顔になって、danekoをほめてくれた。
あらためて見れば、けっこうなお年のメンバーばかりである。
よかったわねえ!
Well done!
もう、これで終わったのよ!
などと、励まされ、danekoは部屋を出た。
なんか、小学生が褒められているような、
照れくさい気持ちで、
でも検査が無事終わったのは、
本当に嬉しかった。
新しいワインで、祝検査終了
検査が終わってウキウキ、嬉しくなったdaneko、
部屋に帰る途中で、バーに寄った。
今はドリンクやツマミや菓子などを売る、
ホテル内スーパーとなっているのだ。
だが、商品は並べていない。
注文すると奥の方から持ってくるシステム。
シャルドネを一本買って、今夜はお祝いだ。
![isolation meal 2020 day5 D](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-D.jpeg)
ローストチキン・ポテトとグレービーソース、サラダ添え。
おお!豪華ではないか?
いつも同じ容器ですけど(^_^;)
ワインとデザートもセッティング。
ルバーブと赤いベリーのチーズケーキ。
![isolation meal 2020 day5 D2](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-D2.jpeg)
右下にあるのがチキン。
ちょっと血のニオイがする。
血抜きがうまくできてなくて、血の臭いが肉に回っているのだ。
あ〜残念。
胡椒をかけても誤魔化しきれない。
NZの鶏肉では、ときどきこういうのに当たります。
掛かってるグレービーソースも美味しいんだけど、
やはり血の臭いは強く、隠しきれない。
だが、ポテトが完璧だった。
ポテト好きでないdanekoでも、
このカリカリ感はグレートだと思えた。
PCR検査完了のごほうびは、
ポテトとNZシャルドネ。。
![isolation meal 2020 day5 desert](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/07/isolation-meal-2020-day5-desert.jpeg)
デザートのチーズケーキは、甘いだけであった。
このホテル、パティシエの腕は大したことないな。。
上に載ってるチョコとかトッピングひとつとっても、
そんなに趣味が良いとは思えぬ(ー_ー)!!
写真を撮りたいために、デザートを頼むのはやめよう。
と決心した、PCR検査の夜であった。
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