さてさて、
danekoの入院食日記もそろそろ大詰め。
前回記事、
退院前の試験外泊の記事からの続きである。
入院生活ってどうよ
入院していると、生活が限定されている。
要はベッド周りだけの毎日。
お掃除も食事の配膳も、誰かがやってくれる。
自分がすることといえば、
本当に身の回りのことだけなのだ。
廊下に出れば、ドアの開いている他の部屋が見える。
患者さんはたいていベッドに座っている。
ベッドの背を好きな角度に上げて、
TVを観ていたり、ボーッとしていたり。
danekoは早い段階から、これに疑問を抱いていた。
家でベッドに座っていることなど殆どないはず。
どこかに座っているか、
歩き回って家事をしているか、だ。
入院生活は、家での生活とかけ離れ過ぎている。
だから、退院したくない患者が増えるのだろう。
ま、連日ベッドに寝転んでいればラクはラクだ。
だが、danekoはできるだけ早く、
元の生活に戻りたかった。
なので、病院でもできる限り、
椅子に座っていることにしていた。
換気のため入口は開けたりするが、
カーテンは閉め、覗かれないように座り、
パソコン作業をすることが増えていた。
ベッドに寝転んでいる人が圧倒的に多い証拠に、
danekoがベッド脇で椅子に座って作業していると、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/02/img-1.png)
アッ! danekoさん居ないのかと思った!
と座っているdanekoを発見して驚く看護師さんが多かった。
部屋に入ってきてもベッドは空だ。
すると、人はdanekoが不在だと反射的に思うらしい。
それほど、入院患者とは、
「ベッドの上にいるもの」と思われているのだ。
一刻も早く、退院するために
試験外泊が思いのほか順調に行ったので、
danekoはもはや入院生活に魅力を感じなくなっていた。
一日2回のリハビリは貴重ではあったが、
家ならば、もっと多彩な動きが生活の中にある。
入院食ももうそろそろパターンが見えてきたし、
診察も週に一度、レントゲンを取るくらい。
それまでは血液検査もあったのだが、問題なさすぎたのか、
一週間以上、間が空いていた。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
もう、ここにいてもやることないし、
そろそろ招かれざる客なんでは?
そろそろ招かれざる客なんでは?
などと感じることもあった。
病院側からの、
退院しろ圧力はまったく無かったけど、
そろそろ潮時のようだった。
まずは本丸を崩せ
退院するには、退院許可を得なければいけない。
決定権を持っているのは、まず院長だ。
診察が週一になった今、
院長に会えるのは早朝の回診時しかない(^_^;)
朝は寝ぼけていて苦手なのだが、
がんばって交渉することにした。
試験外泊の翌日は、月曜日。
先生はやはり朝早く、6時半まえにやって来た。
danekoさん、試験外泊はいかがでしたか?
と聞いてくれたので、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ハイ! 思ったよりずっと問題なかったです。
と答えた。そして、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
退院はいつできるでしょうか?
とストレートに聞いた。すると、
もういつでも、ご都合の良いときでいいですよ。
と先生は笑顔で答えたので、
danekoはすかさず、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
では、明日でもいいでしょうか?
ちょうど迎えの家族の都合がいいんです!
ちょうど迎えの家族の都合がいいんです!
IT担当大臣の予定はもう聞いていて、
明日でも明後日でもいいとのことだった。
院長は、
明日と言われてちょっとびっくりしたようだったが、
ちょっとだけ考え、
いいですよ。では明日退院にしましょう。
とメモして部屋を出て行った。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
ヤッタ〜!! これで晴れて自由の身(^^)v
danekoは嬉しかった。
これでもう、病院とはオサラバだ。
病院にいると、病人になる
だいたいね、
danekoは気づいたのだ。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
病院などにいたら、病人になってしまうゾ!!
なんだかんだ、リハビリとかいいつつ、
自分の空間はベッド周りだけなのだ。
談話室に行ってブログなど書いてもいいのだが、
TVを観るお年寄りの患者さんがいたりするし、
話しかけられでもしたら、ブログどころじゃないし。
入院室には硬い丸椅子が2つあるのみで、
長時間座っていると腰が痛くなる。
なので皆、結局はベッドに寝転がるのだろうと思う。
だが、
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
病院にいると病人になる!もう退院する!
と家族に告げたとき、
皆、ブブッと吹き出したのであった。
ええそりゃ、病人だったんですけどね。。
笑われはしたが、みんな喜んでくれたのは間違いない。
母親が入院中というのは、
もう成人した子たちにとっても、
何か不安なものに間違いないらしい。
残りの入院、約24時間のみとなる
danekoは退院日時を翌日のお昼過ぎと決め、
看護師さんに院長の許可が出たと伝えた。
が、もうそれは、周知の事実になっていた。
部屋をたずねてくる看護師さんは、
皆danekoに退院おめでとうと言ってくれる。
すごく嬉しいわけでもないのだが・・・
さて、急きょ決まった退院日程。
娘danekoは今回手伝いに来られない。
コロナ流行で飛行機に乗るのが怖いらしい。
まあ、そういうところに妙に神経質なムスメだ。
男のITに頼むことはできるが、
どうせ袋や箱にドカドカ詰め込むだけだろう。
退院の支度は、一人でしなくては。
そして、明日までにやることを書き留めていく。
どうも、荷物の整理が一番大変そうだ。
1ヶ月近く入院していたので、
荷物がかなり多いのだ。
身の回りの品物、
シャンプーやボディソープにはじまって、
コスメとか、サプリメント。
特にコロナで手をひんぱんに洗うので、
ハンドクリームの類も増えている。
病院は乾燥していてボディクリームも必要だったし。
クッション類、計3個。
布団も2枚ほど、そしてひざ掛け。
明日にはこれらのコザコザをすべて、
この部屋から持ち帰らねばならないのだ。
danekoはちょっと気が遠くなった。
![](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2019/02/danekos.jpg)
まだ病人なのになあ。
こんなことも全部自分でしなきゃいけないんだ(-_-メ)
こんなことも全部自分でしなきゃいけないんだ(-_-メ)
と、こんなときには、
都合よく病人になっているのである(^_^;)
ノートパソコンを持ち込んでいたので、
これ系の備品も多いゾ。
・延長コード(入院には必須ですよ)
・充電器(Macbook、iphone、ポケットWi-Fiなど)
・あまり使わなかったKindle
などなど。
置き場所がないため、TVの周囲に散乱している。
今晩要らないものから少しずつ片付けていく。
靴だって、
病院に履いてきた靴、リハビリシューズ、
介護用スリッパ(部屋で履く用)
と、3足も持っているゾ(^_^;)
Amazonで買いまくったからね。。。
danekoは自分の収集癖にかなり呆れていた。
入院生活を便利に快適にと思うと、
どんどんモノが増えていくのだ。
ミニマリストを目指していたのではなかったか?
ひとりブツブツ言いながら、袋や箱に詰めていく。
明日の午前中で片付くことを願いつつ・・
最後の入院食日記
さあ、
一日3食を病院で食べるのはこれが最後。
思い出として、心に刻んでおこう。
・・・などとは思わなかったけど(^_^;)
![hospital meals 0330B](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/05/hospital-meals-0330B.jpeg)
朝ご飯。
・白ご飯
・具だくさんみそ汁
・イワシの甘露煮
・いんげんとニンジンの胡麻和え
・漬物
・牛乳
イワシの甘露煮、好きじゃなかったなあ。
朝はやっぱ鮭の焼いたのがいいですね。
朝ご飯は、明日朝の一食を残すのみ。
家では明治のおいしい牛乳を買うので、
みどり牛乳のパッケージともサヨナラだ。
![hospital meals 0330L](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/05/hospital-meals-0330L.jpeg)
最後の昼ご飯。
・白ご飯。
・具だくさんみそ汁
・とり天 サラダ添え
・味噌おでん風
・みかん(缶詰)
なんかバランス良さそうなお昼ご飯だった。
それにしても・・
冷めきった揚げ物など食べれるようになったとは、
danekoも進歩したものである。
え? 退歩したんじゃないかって?
う〜む。そうかもしれません(-_-;)
![hospital meals 0330D](https://www.newzealand-gourmet.com/wp-content/uploads/2020/05/hospital-meals-0330D.jpeg)
最後の夕ご飯。
・白ご飯
・お吸い物(麩・ワカメ・ネギ)
・焼き鮭 大根おろし添え
・ほうれん草と人参のおひたし
・里芋とニンジンの煮物
夕飯に焼き鮭が出てきた。
danekoの願いが時間差で通じたのかもしれない。
ここの食事、当初はタマネギの多さにちょいと呆れたが、
この頃はニンジンの多さが目につく。
春も本格的になってきて、
タマネギの値段が上がったのかもしれない。
春は新玉ねぎになってしまうから。
退院後、スーパーに出かけたらその通りで、
タマネギは北海道産しか無く、高くなっていた。
ニンジンは年中物価の優等生なのだろうか。
ニュージーランドでも、ニンジン安いですよ。
さあ、入院食日記も大詰め。
明日はいよいよ退院します!
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チョット、ワタシなんていつも冷めきった乾燥エサよ(-_-メ)
ま、猫舌だけど。。
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