銀行カードと免許証を失くし、
それからすぐ、家のキーを失くしたdaneko。
いやはや、皆既月食のせいにしたり、
満月のせいにしたりしても、
失くしたものは出てこない。。
半ばあきらめの境地で暮らしていたのだが。。
別の銀行カードが送られてくる
とある日、メールボックスの中に、
白い封筒が入っていた。
開けると中には、X銀行のカードが。
しかし、店舗で再発行を申請した少し後に、
留守中の郵便物の山から、
継続のカードが見つかったのだった。
さらには、オンラインバンキング用の、
認証用のカードも別便で送られてきていた。
認証用カードは、振込の際などに使うもので、
英字や数字が書かれている。
そうか。認証用のカードも期限切れだったんだ(^_^;)
と、新旧4枚のカードを見つめ、
danekoは考えていた。
旧の方にハサミを入れようとも思ったが、
まてよ、この国のことだ。
念のためX銀行に出向き、
古いカードは引き取ってもらったほうがいいな。
と、思ったのである。
どこのX銀行に行こうかな
善は急げ。
クルマに乗ってモールの銀行に行くのだ。
と、考えた時、
ふと、ポッシュな友人の言葉が浮かんだ。
ええ〜！danekoさん、あんなモールに行ったりするんですか〜笑
と笑われたのである。ほんの数日前のこと。
danekoがモールに行って、
カードと免許証をなくした話をしていた時、
友人は、セントルークス・モールのことを、
イナカの古臭いモールと小馬鹿にしたのである(-_-)
その言葉を思い出し、
今回は、シティのX銀行にでも行くか
そして、なんか美味しいものでも食べて帰ろうかな
と、考えた。
だが、その後、
いや、やはりモールに行ってその後にハンバーガーだ
と、シティ行きは断念したのである。
数日前からあの店のハンバーガー・モードなのであった。
あの、粗挽きパティをまた食べたい(^q^)
もう、Poshな友人のせせら笑いなど無視するのだ〜！
と意味もなく自分を鼓舞し、danekoは出かけたのだった。
セントルークス・モールの午後
クルマで10分ちょっとで、モールに着いた。
いつものように、駐車スペースを探し、
daneko号を停める。
と、言ったって、
平日の午後なんか、停めるところは山ほどある(^_^;)
やはり、ポッシュな友人が言うように、
ここは流行遅れの見捨てられたモールなのだろうか。
しかし、ひととおり、何でも揃っているゾ。
銀行、通信会社、スーパー、KマートもFarmarsもあるし。
Daisoだって。
用事だけを済ませるためなら、
このコンパクトさは魅力である。
それに、もっと大事なことなのだが、
大して魅力的なものが売っていないので、
目移りして余分なものを買う危険性も少ない(^^)v
これが新しいお洒落なモールであったとすると、
いろいろと誘惑がありそうではないか。
セントルークスなら、目的を果たすだけ。
と、殺風景な駐車場から建物に入り、
X銀行に直行した。
Oh！アナタはあの時の！！
X銀行は今日も元気に？営業中。
いつものように、3〜4組が並ぶカウンター。
窓口は2つあるので、
そんなに長く待たないだろう。
やがてdanekoの番になったので、
カウンターのオジサン（インド系）に、
このカード、古い方はもう使えないんでしょ？
と、以前に届いた方のカードを出す。
オジサンは、danekoにIDの提示を求め、本人確認をする。
免許証がないので、パスポートである。
そしたら、オジサンはパソコンの画面を見ながら、
いや、これは両方とも使えるよ。期限内だからね
というではないか！
ええ？2枚とも？？ と驚いていると、
一枚はもうイニシャライズしてあるから、もう一枚もやってあげるよ
そうしたら、予備のカードができていいだろ？
そうしたら、予備のカードができていいだろ？
と彼は以前に届いたカードも使えるようにしてくれた。
VISAが付いている、クレジット・デビットカードである。
ひとつの口座にカードが2枚あってもいいの？
と聞くと、かまわないというのだ。
2枚持っているのもかえって面倒かな？
と、自分の性格を考えて辞退しようかと思ったが、
せっかくホイホイと作ってくれたものを、
要らないというのは日本人として心苦しい。
ま、ここはもらっておいて、
ホントに要らないと思った時に返却しようっと。
その時、隣の窓口の若いおねーさん（インド系）が、
danekoの方を見て叫んだ。
アナタ！この前カードを忘れて帰ったでしょ！
確かに、その女性には見覚えがあった。
前回、カードの再発行を対応してくれたのである。
「ほら、これ」
と言って彼女が見せてくれたのは、
danekoの失くしたチャックシール袋であった！
もちろん中には、期限切れの免許証と、
Y銀行のカードが入っている。
それと、なくしたって大して困らない、
New Worldというスーパーのカード。
まさかの、X銀行で忘れて帰ってたのだ。
カウントダウンや、他モール内を探し回ったのに、
最初に寄ったこちらX銀行は全くの盲点であった！
AHOなdanekoである(^_^;)
ボイスメールをケチった報いか
おねーさんは続けて、
何回か電話してたんだけど、つながらなかったのよ
ボイスメール、聞いてなかった？
ボイスメール、聞いてなかった？
あ、そういえば・・
カードを失くしたその日と次の日だったか、
知らない携帯番号からの不在着信があった。
数回かかってきていたけど、スルーしていたのだ(-_-;)
ボイスメールに、
留守電メッセージが残っているとの表示があったが、
無視していた。。
なぜかといえば、
ボイスメールを聞くにはその都度料金がかかるからだ！！
そういう料金プランを選んでいるのだ（もちろん激安）
つまらないメッセージを聞くのにおカネを払うなんて、
と、いつも無視してきたけれど、
ボイスメールをもっと早く聞いておけば、
あんなに色々探し回ったり、聞き込み操作をしたり、
という必要はなかったのである。
ボイスメール一件聞くのに、1ドルもかからないだろうに、
ケチなdanekoは小銭を惜しんで、
大事なものを永遠に失うところであった($・・)/~~~
それにしても、なんというグッドなタイミング！
この日おねーさんが出勤していなければ、
もうわからなかったかもしれない。
それと、Poshな友人の言葉を気にして、
シティのX銀行に行っていたら、
これまた失くし物にに出会えることもなかっただろう。
こりゃ〜運がよかったゾ(^o^)
と喜んだdaneko、
フンやっぱりね、Poshな友人の言葉なんか聞かなくてよかった〜！
と、独りごちたのであった。
ポッシュな友人はその頃、クシャミしまくっていたであろうか。
いや〜、免許証とカードが戻ってきて嬉しい。
danekoがとても喜んだので、
おねーさんもオジサンもニコニコ顔になり、
最後は「アリガトー！」と見送ってくれた。
ふふふ、ほとんどスキップして帰りたいくらい。
ニュージーランドワインで祝杯
いやーホント、嬉しいですね。
なくしたと思ったものが、今ふたたびここにある。
え？ 「ポッシュ」ってどんな意味かって？
ええっと、ですね、
Posh：気取った・アッパークラスな などという意味のイギリス英語
だそうです。
スラング的に、ちょっと皮肉を込めて使うこともある、と。
アメリカ英語じゃ使わないのかな？
家に戻って、祝杯を上げる。
嬉しい時は、お祝いをして自分をもっと喜ばせるのだ。
daneko、おめでとう。
まだ、家の鍵は見つからないけど、
大きく一歩前進したゾ。
夕暮れ時が終わり、夜の闇が近づく。
この時間帯のオークランド、
外を眺めながらワインを飲んでいるとシアワセなのだ。
ニュージーランドの日没は、
刻々と変わっていく色合いがとても美しいから。
それにしても、意外なところから出てきたものだ。
キーチェーンも、意外なところから出てくるといいな。
明日も天気になあれ(^o^)
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